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Moomin

Report
繊細な原画に感動
ムーミン展 THE ART AND THE STORYに行ってきました。日本とフィンランドの外交関係樹立100周年&ムーミン75周年を記念して開催されたもので、しかも過去最大規模なのだそう!実はムーミンのお話はあまり知らなかったのですが、お盆休みに暇を持て余していた私はこの機会に行ってみることにしました。

場所は、あべのハルカス美術館。ここに行くのは初めてだったので、ドキドキしながら16Fまで上ります。エレベーターを降りるとすぐ展覧会の入り口が。朝早くに行ったこともあり、並ぶことなく入場できました。

ムーミン展は、500点もの作品が7章に分けられ、さまざまな観点からムーミンについて知ったり楽しむことができる構成になっていました。
私がとくに印象に残ったのは第1章、 「ムーミン谷の物語」。ここでは、過去に出版された「小さなトロールと大きな洪水」から「ムーミン谷の11月」までの全9作品の原画を見ることができました。そしてここでの作品数はなんと240!これだけ間近な距離で原画を見られる機会ってめちゃくちゃ貴重ですよね。ムーミンについての知識がない私でも、一つひとつのお話のあらすじを書いてくれていたのでついていくことができました。
原画を見てみると、どの絵も線が細かく描き込まれていて「すごい!」の一言。じっくり眺めていると、時間が経つのがあっという間でした。また、第1作から第9作が出るまで期間にして四半世紀ほどもあるため、絵のタッチの変化を見るのも楽しかったです。初期はインクをぼかして描かれていましたが、当時の印刷技術では再現が難しかったため、細かな線を用いたものに変化していったそう。またキャラクターのフォルムも、作品を経るにつれて洗練され、今私たちが知っているものに近づいていく様子を見ることができました。

他の章では、ムーミンが描かれたポスターの展示や、ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの過ごしたアトリエの様子など、普段なかなか見れない部分も知ることができました。第6章では、ムーミンが舞台になったときの資料も展示されており、「ムーミンって、舞台になったことがあるんだ!」という驚きもありました。

また、最後の第7章では「日本とトーべとムーミン」という展示が。作者は「浮世絵からのインスピレーションを受けた」とは明言はしていませんでしたが、雨の描写や俯瞰する構図など、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵と並べてみると似た部分を見つけることができ、おもしろかったです。

基本的に展覧会の中は撮影NGでしたが最後にフォトスポットがあったので、そこで写真をパシャリ。私は1人で参加していたので撮ってもらう勇気はありませんでしたが(笑)、家族連れなどが仲良く写真を撮っていて、とても微笑ましい光景でした。

2時間ほども夢中になって立ちっぱなしだったので、見晴らしの良い場所で休憩してからお昼ご飯へ。あべのハルカス近くにあるてんしばのカフェでお昼ご飯を食べましたが、こちらもおいしくて、とても良い1日になりました!


■ムーミン展 THE ART AND THE STORY
ムーミン展の公式サイトです。サイトの動きもかわいらしくて、ムーミンの世界観が表現されています。

■Internet Museum
こちらでは、実際に飾ってあった作品の数点を写真で見ることができます!
PHOTO
▲展覧会の入り口すぐにあったフォトスポット。まるで自分がムーミンの世界に入ったような写真が撮れちゃいます。
▲展覧会の中にあったフォトスポット。ムーミンの他にもさまざまなキャラクターがいました。
▲てんしばのカフェ「青いナポリ」で昼食。テラス席もある、広いお店でした。